【本日発売】
『サイゾー』11月号の第1特集「日本の性学」で、「世相が見える【性愛文学大賞2016】」という鼎談記事の人選&構成を担当しました。
http://www.premiumcyzo.com/contents/2016/10/201611.php
性愛小説ーーすなわち、行為としてのセックスや、男女の性を題材とした小説の現在について、小説家の海猫沢めろんさん、加藤千恵さん、ライター・書評家の倉本さおりさんにお話を伺いました。
めろん先生は、男と男の過去と現在をめぐるエロチックな青春小説『夏の方舟』(角川書店)を、加藤さんは、性的不能と不倫をテーマに夫婦の関係を描いた『アンバランス』(文藝春秋)を今年発表したばかり。
そして倉本さんは、『ユリイカ』の特集「女子とエロ・小説篇」に寄稿されたり、書評における「男女の性」への鋭い考察に定評がある書き手です。
今回は構成のみならず、人選も担当させてもらい(というか、わりといつも人選から協力させてもらっていて、そのへんも『サイゾー』で書く時の楽しみだったりします)、個人的に「今このテーマでやるなら、この方たちだろ!」というメンツが揃って、すごく楽しい鼎談になりました。
話題にのぼった作品は、芥川賞作家・村田沙耶香さんの諸作品、蛭田亜紗子さんの『自縄自縛の私』、松田青子さんの『ワイルドフラワーの見えない一年』、伊藤朱里さんの『名前も呼べない』など多数。
小説における性差の問題や、創作とポリティカル・コレクトネスの関係については、実作者の視点もあり、かなり突っ込んだ議論が展開しました。
めろん先生の赤裸々な初体験エピソードも飛び出す本鼎談は、たっぷり6ページ!
たぶん、これまで担当したサイゾーの記事では最長かも。
というわけで、内容的にもボリューム的にも読み応えたっぷりですので、ぜひ書店で手に取ってみてください。
よろしくお願いします!
- 作者: 海猫沢めろん
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/06/30
- メディア: 単行本
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- 作者: 加藤千恵
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