『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

イベント(5/24):高原英理×春日武彦×辻本力@B&B

<イベントのご案内>

出版社リットーミュージック内のおもしろレーベル「立東舎」さんと、こんなトークイベントを企画しました。


2017/05/24(水)
高原英理×春日武彦×辻本力
「物語と恐怖について」@B&B(下北沢)
『怪談生活』『ゴシックハート』(立東舎)刊行記念


http://bookandbeer.com/event/20170524_gothicheart/




高原さんの『怪談生活』を読んでいたら、「春日さんと対談してもらったら、絶対おもしろいぞ!」と唐突に閃きまして、担当編集者さんにお目にかかる機会があったので打診してみたら、トントン拍子に実現する運びとなりました。


『怪談生活』を読んで真っ先に思い浮かんだのが、春日さんの名著『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)でした。



この本の中で言及される、生きてきた中でかつて出会った「あれはいったい何だったのだろう」としか言いようのない“無意味で不気味なもの”と、高原さんを魅力する怪談話とに、何か通底するものを感じたからです。
また、私の作っている雑誌「生活考察」における春日さんの連載エッセイにも、そうしたリンクが多々潜んでいるような気がします。



「物語と恐怖」という切り口から見えてくる、人間の心のあり様とは?
恐怖のもたらす“安穏”はあるのか?


そんなようなことを念頭に、お2人からいろいろお話を聞いてみたいと思います。
拙い司会で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ご予約、お待ちしております!


以下、B&BのHPより。

2017/05/24(水)
高原英理×春日武彦×辻本力
「物語と恐怖について」
『怪談生活』『ゴシックハート』(立東舎)刊行記念


本格ゴシック評論『ゴシックハート』と、江戸から現代までの怪談・奇談を集めた『怪談生活』という高原英理さんの2冊の書籍が、立東舎から出版されました。


その刊行を記念して、高原英理さんと、精神科医春日武彦さんの対談を、ライター・編集者である辻本力さんの司会で行います。


2004年に発売されて一躍話題となった『ゴシックハート』が、2017年に文庫化され、今の時代を生きる人々にどう受け入れられるのか。
そして、ゴシックにつながる最新刊のテーマが、どうして「怪談」なのか。
そんな高原英理さんの著作を巡る対話から、「物語と恐怖」をテーマに、春日武彦さんならではの視点による読み、気になる制作の裏話まで、盛りだくさんのトークをどうぞお楽しみください。


● プロフィール
高原英理
1959年三重県生まれ。小説家、文芸評論家。著書に『怪談生活』『ゴシックハート』(立東舎)、『不機嫌な姫とブルックナー団』(講談社)、編著に『リテラリーゴシック・イン・ジャパン――文学的ゴシック作品選』(ちくま文庫)など。


春日武彦
1951年京都府出身。医学博士。日本医科大学卒。著書に『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)、『鬱屈精神科医、占いにすがる』(太田出版)、『精神科医は腹の底で何を考えているか』(幻冬舎)など。


辻本力
1979年茨城県生まれ。文化施設水戸芸術館」を経て、10年に脱臼気味のライフスタイル・マガジン『生活考察』を創刊。共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)。文芸・カルチャー系の媒体を中心にいろいろと執筆。


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