<本日発売>
「週刊SPA!」 5月26日号に、村井理子『兄の終い』(CCCメディアハウス)の書評を書きました。
疎遠になっていた兄の突然の訃報。
長年避け続けてきた「憎かった兄」の人生を終いにするための5日間の旅を綴った本エッセイ、病気で働けなくなった兄、脳出血による突然死、汚れの積もったアパート、残された子ども……と陰鬱になりそうな要素てんこ盛りなのに、この清々しい読後感は流石。
私もいまだどこかフラフラし続けている中年の兄なので、なんかいろんな意味で胸が苦しくなったり……。