雨の日は家で - 『生活考察』編集日記

テレビは選挙関係のニュース一色。
台風ということで、一日家。
企画書なぞ書きつつ、百間随筆の続きやらサイゾーやらと読み散らかす。

サイゾー最新号は、速水健朗氏による、『ウィ・アー・ザ・ワールド』＆『ヒール・ザ・ワールド』における「ワールド」＝「イッツ・ア・スモール・ワールド」の「ワールド」（社会から撤退し引きこもったマイケルの空想世界）→「自分の謎」と「世界の謎」を直結させた「セカイ系」思想→『ウィ・アー・ザ・ワールド』＆『ヒール・ザ・ワールド』はマイケルのセカイ系二部作、というMJ論を興味深く読んだ。

エルロイの「暗黒のLA四部作」再々読？はひとまず『ビッグ・ノーウェア』までで休止中。
やはり『ビッグ・ノーウェア』は、デカくて真っ黒なものを腹の中に抱え込んでしまったような読後感だった。
一応『ダリア』から始まる四部作ではあるが、本当に「始まる」のはこの『BN』からだと言っていいだろう。
「イヤさ」にかけてはジム・トンプソン『ポップ1280』と双璧か。
なんにせよ、あらためて寒気を覚えるほどの傑作であった。
そういえば、９月に新作の翻訳が出るというのは私の勘違いで、アメリカでの発売が９月、ということらしい。
残念。

あ、忘れていたが、鳥居みゆき・著『夜にはずっと深い夜を』も面白く読んだ。
芸のスタイル・質感を巧みに文章にトレースしている、といった印象。
好きです。

昼飯…コンビニ弁当。ご飯が柔らかくて不味い。後悔。
夕飯…白飯、納豆、冬瓜と厚揚げの煮物、水菜と卵の吸い物。