『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

連休

世間は連休。
街中はごった返している。


昨日は友人と吉祥寺で待ち合わせ、「いせや」で焼き鳥とサワーの昼飯。
ほろ酔い加減で興が乗り、家族連れでごった返す動物園に入る。
象から漂う哀愁にしんみりとし、足元を跋扈するリスに妙にテンションが上がる。
カメラ小僧の友人はひたすらシャッターを切りまくり、つられて私も動物をカメラにおさめる。
ひとしきり騒ぎ、中本で北極ラーメンを食べ、バスで帰宅。


今日は、ipodECDの新譜『天国よりマシなパンの耳』を聴きつつ、なんとなく新宿に出、そのまま喫茶店に入り、読みかけの大谷能生・著『持ってゆく歌、置いてゆく歌』(出たときに人からいただいたものの、まだ読んでいなかった)を読む。
一人の音楽家・批評家が、音楽を介して、文学作品とその作者、そしてその人が生きた時代に対峙する。
リアルタイムではない過去の事象は、その後年を生きる人間にとって、残された音源やテキスト(または証言)によって追体験するしかないもの。
そんな「残されたもの」を介して巡る「過去」とそれを論考する「現在」との間を埋めるのは、著者の(実感を伴った)想像力とその強度に他ならない。
ひじょうに面白く、ぐいぐい読ませる。

持ってゆく歌、置いてゆく歌―不良たちの文学と音楽

持ってゆく歌、置いてゆく歌―不良たちの文学と音楽


その後、たまたま近くにいた友人と落ち合い、少しダベる。


本がすこぶる面白く刺激され、帰宅後、棚からファッツ・ウォーラーやマイルスのレコードを出して、それなりに系統立てて聴く。


あ、そういえば、清野とおる・著『東京都北区赤羽 2』も発売日に購入。
さらなるディープなゾーンに突入。
面白すぎる。
カバーを外すと、ペイティさん手書きの譜面が!

東京都北区赤羽 2 (GAコミックススペシャル)

東京都北区赤羽 2 (GAコミックススペシャル)