＜発売中＞
構成を担当した、別冊NHK100分de名著『わたしたちの手塚治虫』（NHK出版）が、昨年末発売になりました。
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000064072282017.html
古今東西の名著を100分で読み解く、NHK Eテレの番組「100分de名著」。
好評を博したそのスペシャル番組「100分de手塚治虫」が書籍化されました。
斎藤環さん、園子温さん、ブルボンヌさん、釈徹宗さんという4人の識者のお話が、さらなる厚みをもって、今度は読み物のとして楽しめます。
番組で語られた内容はもちろんのこと、さらに突っ込んだ、ディープな手塚論が展開します。
また、手塚を多角的に見ていく本なので、間口も広く、これから手塚を読んでみようと思っている方にとっては、良きガイドになるのではないかな、と思います。
私は、具体的には精神科医・斎藤環さんのパートを担当しました。
メインとなる作品は、『MW』などと共に手塚漫画のダークサイドを代表する2作『きりひと讃歌』『奇子』ですが、作家としての特異性や、日本の漫画に与えた影響などにも言及した、概論的なものにもなっています。
＜目次＞
はじめに―手塚治虫の「魂」を受け継ぐ
［物語の章］『きりひと讃歌』『奇子』 斎藤 環 ―手塚治虫とは何者か
［表現の章］『火の鳥 未来編』『鉄腕アトム』 園子 温 ―未来のために手塚を読め
［性と愛の章］『リボンの騎士』『ＭＷ』 ブルボンヌ ―曖昧でいい、わからなくていい
［宗教の章］『火の鳥 鳳凰編』 釈 徹宗 ―善悪を超えて生命は輝く
手塚治虫 略年譜
番組をご覧になられた方も、未見の方も、ぜひお手に取っていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
