『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

書評:テッド・チャン『息吹』&対談:崇山祟×劇画狼

<雑誌>

本日発売の「週刊SPA!」に、テッド・チャン『息吹』(大森望訳、早川書房)の書評を書きました。

※まだ見本誌来てないけど、載ってるはず

 

www.fusosha.co.jp

 

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昨年末に発売され、SF界のみならず、広く話題を集めたテッド・チャンの新作短編集。

本当に素晴らしいの一言。

紙幅の関係で具体的に一編一編にはほとんど触れられませんでしたが、やっぱり「証人と錬金術師の門」「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」「偽りのない事実、偽りのない気持ち」「不安は自由のめまい」あたりが好きですね。

でも、「オムファロス」も面白いし、もちろん表題作「息吹も」……とか挙げてると、全部になってしまう。

つまり、全編最高。

必読。

 

 

<web> ※ここに書き忘れていました(1月29日掲載)。

「日刊SPA!」で、『シライサン』コミカライズが話題の“ネオ”レトロホラーの鬼才・崇山祟さんと、webサイト「リイドカフェ」で、埋もれた異能のホラー作品などをサルベージする復刻企画「エクストリームマンガ学園」で知られるフリー漫画編集者・劇画狼さんの対談を担当しました(取材・構成)。

 

nikkan-spa.jp

 

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Jホラー漫画シーンの現状、軽薄で陰惨なホラー作品が咲き乱れた’90年代の思い出、そしてホラー表現の愉しみについてお話を伺いました。

 

崇山祟さんは、『恐怖の口が目女』(リイド社)が衝撃的に面白く、以前「週刊SPA!」の書評欄でも取り上げさせていただいた大好きな漫画家さん。劇画狼さんは、紹介する漫画をいつも楽しく拝読してたので、この組み合わせでお話を聞けたのは、個人的にも非常に嬉しかったです。

ご一読ください。

 

<web>※ここに書き忘れていました(12/31掲載)

「エキレビ!」に、動物性愛をテーマにしたノンフィクションの傑作、濱野ちひろ『聖なるズー』(集英社)の書評を書きました。

news.goo.ne.jp

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