『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

内沼晋太郎『これからの本屋読本』(NHK出版)

<発売中>

編集のお手伝いをした内沼晋太郎さんの最新刊『これからの本屋読本』(NHK出版)が発売になりました。


http://numabooks.com/honya.html



下北沢「本屋B&B」の内沼さんが、15年間の本屋人生で得た知見を総動員して書き上げた、「本屋」本の決定版です。
これから本屋の開店を考えている人のみならず(そういう人にとっては、具体的なノウハウがたくさん書かれている本だと思います)、本屋というものの未来について興味のある人にとっても、ひじょうに読み応えのある内容になっていると思います。


あと、ブックデザイナーの佐藤亜沙美さんによる装丁が狂ってます(笑)。
ぜひ実物を手に取ってみてください。

『NHK短歌』6月号&『サイゾー』6月号

<発売中>

構成を担当している穂村弘さんの対談連載「穂村弘、対して談じる。」掲載の『NHK短歌』6月号、発売中です。


https://www.nhk-book.co.jp/detail/000009173062018.html



詩人の文月悠光さんをゲストにお迎えしての対談も3回目、いよいよ最終回です。
エッセイストとしても活躍するお2人が表現と現実との狭間で感じる葛藤や、ついつい反応してしまう「ツボに刺さる言葉」、さらには穂村さんの短歌講座本『はじめての短歌』(河出文庫)に出てくる「生きる」「生きのびる」ということ、そしてそのための言葉について等、まさに最後を飾るにふさわしい深いテーマが満載です。


そして、久々に『サイゾー』にも書きました。
6月号の第1特集「禁断の写真学」で、ライターのトミヤマユキコさんに「芸能人写真家」というテーマでお話を伺いました。


http://cyzo.tameshiyo.me/4910041110681



「趣味は写真」と公言する芸能人は少なくありません。
中には、プロ顔負けの腕前を誇る人も。
数いる芸能人写真家の腕前を批評しつつ、カメラに手を出す彼らの「自意識」の有り様に迫ります。
さらには、インスタと芸能人の関係についても考察します。
仕事ではありましたが、相手がトミヤマさんなので、終始ガハハワハハな楽しいインタビューでした。


よろしくお願いします。

SPA!書評:尾崎かおり『金のひつじ』1

<本日発売>

「週刊SPA!」5/22号に、尾崎かおり『金のひつじ』1(講談社)の書評を書きました。


http://www.fusosha.co.jp/magazines/detail/4910234540585




『神様がうそをつく。』の著者による、素晴らしいジュブナイルコミック。
終盤で一瞬「あ、これ、もしやファンタジーっぽい展開になるんじゃ?」と思わせといて、じつは……という感じとかもいいんです。
「ガンズ」「イングウェイ」など、洋ロック好きは思わず反応してしまう単語がちょくちょく出てくるのも楽しい。

第4回日本翻訳大賞授賞式ルポ@エキレビ

エキレビ!に、先月末に行われた第4回日本翻訳大賞授賞式のルポを書きました。


第4回日本翻訳大賞は、1200ページ超えの大著『人形』と人気の韓国文学『殺人者の記憶法』




翻訳書の振興を目的にスタートした同賞も、今年で早4年目。
今回は、受賞者の代理で版元の編集者さんが登壇されたこともあり、翻訳のみならず、本作りに関する苦労話なども聞けた、ある意味レアな回でした。
韓国の文学事情もたいへん興味深かったです。


ご一読いただければ幸いです。

仕事文脈vol.12

「仕事文脈」vol.12(タバブックス)、発売中です。
今回も編集&取材・執筆で参加してます。


http://tababooks.com/books/shigotobunmyaku-vol12



今号のテーマは、「お金」にまつわる悲喜こもごも。


私はまず、「苦くてきつくておもしろい 独立とお金インタビュー」コーナーで、さいたま市の古民家カフェの敷地内に自力で小屋を建ててリラクゼーション店を営む「リラクゼーション アマラ」の服部真吾さん他にお話を伺っています。


そして、もう1つは「小さい雑誌の作り方とお金の話」公開座談会
こちらは、3/11に田原町の書店「Readin’Writin’ Book Store」さんで行ったトークイベントの採録です。
私は自身の発行する雑誌「生活考察」の編集長として、「食に淫する」の餅井アンナさん、「生活単価」の兼桝綾さん、「仕事文脈」宮川真紀さんと、小さい雑誌を作ったワケ、企画の立て方、懐事情、苦労、面白さ、どんなことに役に立っているか等についてお話しました。
インディペンデントで何かやってみたいと考えている人にとって、何かしらのヒントになれば幸いです。


「仕事文脈」が手に入りやすいお店はこちら。
お店になくても書店で注文できますし、アマゾンでも取り扱っています。


ぜひ、ご一読ください。

仕事文脈 vol.12
定価 本体700円+税 
A5 判・96ページ 
ISBN978-4-907053-24-6
2018年5月


特集:お金文脈

収入が高いのがいい仕事、お金がないのは自己責任?
結局いくらかせいで、いくら貯めればいいのか
そもそも、それは誰かが決められることなのか
知りたいけど話せない、だけどはっきりさせたいお金と仕事の話いろいろ

投資家パンクス  ヤマザキOKコンピュータ
後ろめたくないおカネは実現可能か  小川さやか
キャッシュレス社会・韓国で暮らす  清水博之
LIFE IS COMIN’ BACK 〜年収243万円ダウンしたけれど  碇雪恵
「0円ショップ」体験レポート  かとうちあき
小説・ブローチ  兼桝綾

桃山商事・清田隆之さんに聞く 若手ライターのお金の悩み
苦くてきつくておもしろい 独立とお金インタビュー
「小さい雑誌の作り方とお金の話」公開座談会  ほか


連載

upić się warto(酔っ払うことに価値がある) 浪花朱音【新連載】
さわる社会学  堅田香緒里
35歳からのハローワーク  太田明日香
虹色眼鏡  チサ
これも仕事だ!日記  南陀楼綾繁
仕事回文  杉野あずさ・里鵜ミリン
無職の父と田舎の未来  さのかずや
文脈本屋さん ・ON READING

『誤解だらけの人工知能』書評@週刊金曜日

<本日発売>

週刊金曜日」4月13日号に、『誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性』(田中潤松本健太郎:著、光文社新書)の書評を書きました。


http://www.kinyobi.co.jp/tokushu/002540.php




少し前に著者の一人である田中潤さんに取材させていただく機会があり、その時に本書を読んだらたいへん面白くて、思わず書評まで書いてしまったのでした。
人工知能とは何なのか、何ができるのか、という基本のところから分かりやすく解説しつつ、現在到来しつつある(そして、そのことによって脅威論の類も増えている)人工知能時代を生き抜く上でのアイデアや心構えについて書かれた一冊です。


書評ともども、ご一読いただければ幸いです。

『金剛寺さんは面倒臭い』書評@SPA!

<発売中>

「週刊SPA!」4月10日・17日合併号に、とよ田みのる金剛寺さんは面倒臭い』1(小学館)の書評を書きました。


http://www.fusosha.co.jp/magazines/detail/4910234530487




この漫画、すごいです。
「ボーイ・ミーツ・ガール」の王道にして破格、たまげました。
大推薦。