『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

雨天散歩

本日は所用があり神楽坂へ。
めったに行かぬ場所である。
しかし、天気が悪かったこともあり、とくに散策はせず(たしか以前、ミステリに強い書店「深夜プラス1」とかに行った記憶がある)。


用事を済ませ(一応仕事)、せっかくこっちの方にいることだしと、そのまま三鷹まで行き中央線各停に乗り換え武蔵境に。
だいぶご無沙汰してしまっている自家焙煎の珈琲豆店「なつみ珈琲」を訪問。
コロンビアを入れていただき、近況報告と最近の豆事情など(ミルのメーカー「ザッセン」が復活していたとは知らなかった!)。
小1時間のんびりさせていただいた。
入れていただいたコロンビアと、他にタンザニアを200グラムずつ購入。
いやはや豆の価格高沸で値段も上がっている。
が、それでもなつみさんは値段をだいぶ抑えている。
たとえ多少値段が上がろうとも、深炒好きにはたまらないこのインパクトのある味は、やはり他店ではそうそう味わえないだろう。
「パンチがある」ということで思いつくところは、他に表参道の「大坊珈琲」くらいだろうか。


帰り道、そうだ荻窪駅前の古書店ささま書店」に寄っていこうと思い立ち、途中下車。
入り口の100均棚を覗くと・・・こんな悪天候の日に限って・・・欲しいものが沢山(必ずしも今欲しいというものばかりでもないのだが)。
とりあえず抜いていくと、優に15冊を超えてしまう。
結城昌治の持っていないやつとか、赤瀬川源平・著『ピストルとマヨネーズ』(中公文庫、こちらは100円ではない)等。
さすがに持って帰るのがしんどいので数冊返したのだが、やはり重い、単行本10数冊は。
破れそうなビニール袋と雨に気を使いつつ、根性で歩く。
でも疲れ、駅前でビールと焼き鳥で一服、新宿ジュンク堂を経由し、東京駅地下のお茶漬け屋「こめらく」でビールと茶漬けをかっ込む。
お茶漬けといいつつも、私の注文したのはとんこつスープをかけるという変り種。
具は、高菜漬け、めんたいこ、新ショウガ、豚の角煮。
最初はスープをかけず、具をお供にご飯を食べ、半分くらいになったところで具を全部投入し、スープをかける(イケる方は、セルフでご飯のお代わり可)。
お茶漬けということでラフな味ではあるが、なんか好きなのである、これ。


帰りの車中は、後席の女の甘ったれた声がうるさく辟易。
降車時に何気なくそちらに眼を向けると、会話の内容とその口調から想像されるであろう像はそこになく。