<本日発売>
『週刊SPA!』4月21日号に、藤野可織さんの最新刊『ピエタとトランジ〈完全版〉』(講談社)の書評を書きました。
紙幅が足りず、いろいろ言い切れてませんが、コロナ渦中の現在ともリンクする傑作です。
元になった短編(『おはなしして子ちゃん』収録)も最後に収録されていますが、本編のエンディングとの響き合い方が素晴らしくて、涙腺ゆるみました。
<web>
「日刊SPA!」で、Netflix『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』、劇場版『はいからさんが通る』、『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』などの作品を手がけたアニメーター・西位輝実さんにインタビューしました。
人気コンテンツを量産し、日本を代表する産業となって久しいアニメ業界ですが、低賃金や長時間労働など、ブラックな労働環境が話題になることも少なくありません。
そんな業界のリアルを語り倒した本『アニメーターの仕事がわかる本』(構成・文:餅井アンナ、玄光社)を上梓した西位さんに、アニメ制作現場の知られざる内情を伺いました。
楽しくも過酷を極めるアニメーターの働き方を知りたい方は、ぜひご一読を!
<web>
「CINRA.JOB」でのインタビュー連載「その仕事、やめる?やめない?」、第4回がアップされました。
今回ご登場いただいたのは、さまざまな「無駄」を、共感と脱力系の笑いで魅せる「無駄づくり」で人気の藤原麻里菜さん。
2020年で「無駄づくり」を始めて8年目を迎える藤原さんに、1つのことをやめずに続けるための秘訣を伺いました。
芸人をやめた時のことや、その時に支えになった言葉など、これまでの「やめる?やめない?」という岐路でどんなことを考えたか、といったお話も。
事務所兼仕事場(元スーパーの従業員控え室だとか)で撮影させていただいた写真もいい感じです。
ご一読ください。
あ、よろしければ以前『仕事文脈』vol.15(タバブックス)でやったインタビュー記事もあわせてどうぞ。
※「web仕事文脈」(note)でも読めます。
<発売中>
『文學界』(文藝春秋)2020年4月号で、伊藤比呂美さんと町田康さんの対談「『全力の俺』の魅力──中原中也と太宰治」の聞き手・構成を担当してます。
ご好評いただいた『文學界』2019年12月号のお2人の対談「突き詰める現代詩、触発される歌詞」の続編的な内容になっています。
今回のテーマは、中原中也と太宰治という、昭和初期に活躍した2大文学者。
前回も相当なものでしたが、今回もすごいです。
手加減なしの、自身の文学観をかけての殴り合い状態です。
ここまでやれるのは、お互いへのリスペクトと愛があるからでしょう。
この凄まじいバチバチな空気感を損なわないようにテキスト化すべく、頑張りました。
ぜひ読んでみてください。
<本日発売>
『週刊SPA!』3月17日号で、バレリア・ルイセリ著『俺の歯の話』(松本健二訳、白水社)の書評を書きました。
めちゃ最高な小説です。
大推薦。
出版社「タバブックス」のnoteでやっている連載「馴染みの店の、馴染みじゃないメニュー」第4回がアップされました。
今回は初の肉、「エゾ鹿串」を取り上げてます。
本連載は、普段よく行く「馴染みの店」で、普段頼まない「馴染みじゃないメニュー」を頼んでみる、というささやかな冒険的な内容です。
日常の習慣から意図的にちょっと外れてみるだけで、意外な発見やワンダーがあるかも? みたいなことが伝われば嬉しいです。
無料ですので、ぜひ〜。
<雑誌>
本日発売の「週刊SPA!」に、テッド・チャン『息吹』(大森望訳、早川書房)の書評を書きました。
※まだ見本誌来てないけど、載ってるはず
昨年末に発売され、SF界のみならず、広く話題を集めたテッド・チャンの新作短編集。
本当に素晴らしいの一言。
紙幅の関係で具体的に一編一編にはほとんど触れられませんでしたが、やっぱり「証人と錬金術師の門」「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」「偽りのない事実、偽りのない気持ち」「不安は自由のめまい」あたりが好きですね。
でも、「オムファロス」も面白いし、もちろん表題作「息吹も」……とか挙げてると、全部になってしまう。
つまり、全編最高。
必読。
<web> ※ここに書き忘れていました(1月29日掲載)。
「日刊SPA!」で、『シライサン』コミカライズが話題の“ネオ”レトロホラーの鬼才・崇山祟さんと、webサイト「リイドカフェ」で、埋もれた異能のホラー作品などをサルベージする復刻企画「エクストリームマンガ学園」で知られるフリー漫画編集者・劇画狼さんの対談を担当しました(取材・構成)。
Jホラー漫画シーンの現状、軽薄で陰惨なホラー作品が咲き乱れた’90年代の思い出、そしてホラー表現の愉しみについてお話を伺いました。
崇山祟さんは、『恐怖の口が目女』(リイド社)が衝撃的に面白く、以前「週刊SPA!」の書評欄でも取り上げさせていただいた大好きな漫画家さん。劇画狼さんは、紹介する漫画をいつも楽しく拝読してたので、この組み合わせでお話を聞けたのは、個人的にも非常に嬉しかったです。
ご一読ください。
<web>※ここに書き忘れていました(12/31掲載)
「エキレビ!」に、動物性愛をテーマにしたノンフィクションの傑作、濱野ちひろ『聖なるズー』(集英社)の書評を書きました。