『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

横浜中華街へ

連休。
急に思い立ち、横浜の中華街に行く。
この夏食べ損ねていた空心菜が食べたい、その程度の理由なのだが。


というわけで、何度か行ったことのある「山東」へ。
頼むものはいつも同じ、空心菜炒めと水餃子とビール。
ニンニクが効いた、歯ごたえのある空心菜にビールがすすむ。

しかし、年々食が細くなっている。
気持ちは「どんどん持って来い!」なのだが、以外に食べられない。
まずはこれで満腹。
そもそも、どちらも盛がいいのだ。


腹を減らすべく散歩。
海やら海の見える丘やらを散歩すること1時間(坂道も多く、けっこうくたびれた)。
あらかた消化したと思えるところで再び中華街へ向かう。
道中、へぇ駅前にgenten入ってるんだ、とか、一応散策しつつも、気持ちはすでに食事モード。
そそくさと中華街へ。


せっかく来たのだからもう一軒、と入ったのは「福満園」本店。
中華街には数少ないという四川料理のお店。
ここに来た目的は、麻婆豆腐。
「四川風」ではなく「四川」と言い切る名称からも期待は膨らむ。
で、出て来たのがこれである。

とにかく赤い、そして油(ラー油だろうか?)がすごい。
赤い油の中に豆腐や肉がある、そんな感じである。
肉は、挽肉ではなく、叩いているのだろう、挽肉より肉感がある。
で、味は・・・旨い。
花椒がすごく効いているのは当然であるが、独特の、奥行きのある(立体感のある)苦味がある(辛さはそこそこ。すごく辛くはない)。
定食で出てくるような麻婆豆腐ではあるわけもないが、かと言って「四川風」を謳っているものともまた違う、これは初めて食べる味だ。
甘みがほぼ皆無というのも好み。
ビールでいけるなどと思ったのはとんだ見当違い、白米も追加注文。
誠にパンチのある味であった。


で、下が食べ終わる寸前の麻婆豆腐。

この油の残り方を見よ。
油に関しては、さすがに残すことにした。