『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

『3人いる!』@リトルモア地下

原宿・リトルモア地下にて『3人いる!』。
予約せねばと思いつつ失念していて、気付いたときには販売終了&公演は明日までということで慌てる。
しかし、当日券を求めて早めに会場へ行くと、一番乗りであった。
というわけで、無事入場。
その上、立ち見ということだったが、なんと座ることができた。
薄暗い中、案内され席に着くと、隣が偶然にも佐々木敦さんでびっくり。
確かに、かなりの短髪である(ブログ情報)。


作品は、「3人」であることの妙というか、「2人」ではなく「3人」、もしくは「4人」ではなく「3人」でやることの面白さ(いや、「6人」ではなく「3人」?)、それがそのまま「演劇」というスタイルで試みることの面白さとイコールなのであった。
しかもトータル12日間、すべてキャストが違う(!)というのにはただただ恐れ入る。
いったい、どうやって稽古したのだろうか。
終演後、佐々木さんに伺ったところによると、毎回キャストのパーソナルな部分が設定に反映されていて(つまり12パターン各々の出演者は、自分の名前で、自分として、その舞台作品の空間にいる、というような)、パズルのような全体の構成はそのままキープしながら、その日その日でだいぶ異なった内容・雰囲気になっているのだそうだ。
過剰に「いる」ことが結果的に「不在」を強調するという印象を抱いたが(少なくともこの日のバージョンでは、すでに死んだ――自殺した?――人物の部屋で行われる何らかの交感というような趣があった)、それゆえにか、最終的に無人になった空間には、うまくいえないが、ある種の必然性のようなものを感じた。

終演後、渋谷をぶらぶら。
マークシティ脇の「根室食堂」で軽く飲む。
秋刀魚の刺身、鮪のほほ肉あぶり焼き。
で、シメにさらにその脇の「蒙古タンメン中本」へ。
けっこう並んでいたが、10分程で店内へ。
蒙古タンメン」は初めて。
まあ最初だからベーシックなのにしとこうかと思ったが、辛いモノへの誘惑に耐え切れず、北極ラーメンを注文。
自分で注文しておいてなんだが、当然のごとく、真っ赤な奴が運ばれてくる。
食してみると、耐えられないほど辛いわけではないが、やはり啜るとムセる(こればかりは仕方ない)。
けど、いわゆる一味唐辛子の辛さで苦味しか感じない食べ物、というわけではなく、美味しくいただけた。
これ以上に辛いのはつけ麺らしいが、はたして?