『BRUTUS』1/1･15合併号「危険な読書」特集

【本日発売】

『BRUTUS』2017 1/1･15合併号「危険な読書」特集、「危険な作家」のページで、大好きな作家・藤木TDCさんについて書いています。
http://magazineworld.jp/brutus/

藤木さんの文章を初めて読んだのは、確か中学生の頃に手にしたエロ本（洋ピン）掲載の映画コラムだったはず。
その後、『映画秘宝』のムック本時代にやはり映画コラムを読み、さらに後年、大衆酒場に興味を持つようになってから出会ったのが、今回紹介した『まぼろし闇市をゆく東京裏路地〈懐〉食紀行』（ミリオン出版、のちにちくま文庫）以降の酒場・ヤミ市本の数々でした。

今回の特集は「危険な読書」。
「このテーマで誰か作家を」というオファーをいただいた際に、まっさきに思い浮かんだのが、浄化された都市の下に眠る、昭和のワイルドな側面を浮かび上がらせる書き手としての藤木さんでした。
本自体は品切れが多いのですが、中古で手に入るので、興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。
今年出たばかりの『東京戦後地図　ヤミ市跡を歩く』（実業之日本社）も面白いですが、個人的には『まぼろし闇市をゆく〜』か『昭和酒場を歩く　東京盛り場今昔探訪』（自由国民社）あたりから読み始めるのもオススメです。

他にも、滝本誠さん×荒俣宏さん、小野正嗣さん×倉本さおりさん、菊地成孔さん×廣瀬純さん、豊崎由美さん×柳下毅一郎さん、佐々木敦さん×中原昌也さん、坂口恭平さん×栗原康さんらの対談、滝本さん＆吉野仁さんによるジム・トンプスンコーナー、梅山景央さんの井田真木子論、筒井康隆さんのインタビューなどなど、むちゃくちゃ大充実！（正直「俺が構成やりたかった！」という記事ばかりっす）
年末の読書のお供にぜひ！！