『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

対談(文學界):伊藤比呂美×町田康、レビュー(telling,):「サイケな世界〜スターが語る幻覚体験〜」、本のヌード展 in 千年の都

<発売中>

文學界』(文藝春秋)2020年12月号で、伊藤比呂美さんと町田康さんの対談「古典翻訳と創作のはざまで」の聞き手・構成を担当してます。

www.bunshun.co.jp

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連続対談の第3回目となる今回のテーマは、お2人が近年積極的に取り組まれている古典翻訳について。

翻訳における「私性」とは? 古典をモチーフにした「創作」と翻訳との違いはどこに? 翻訳における「本当」とは? 翻訳をめぐる対話を通して、お2人の作家性の違いが浮かび上がってくるスリリングな内容になっています。

ここまで忌憚なく、本音でぶつかり合う対談もなかなか珍しいのではないでしょうか……というくらい、今回もバチバチです。ぜひ読んでみてください。

 

<web>

「telling,」のネトフリレビューページ「熱烈鑑賞Netflix」に、ドラッグ・ドキュメンタリー「サイケな世界〜スターが語る幻覚体験〜」のレビューを書きました。

telling.asahi.com

著名人が自身の幻覚剤体験を語るドキュメンタリー。再現ドラマとぐにゃぐにゃ歪むアニメーションが楽しい1本。ドラッグを介して「他者を理解する」という視点が面白いと思って取り上げました。本編もぜひ。

 

<展示>

昨年、奈良県立図書情報館で行われた「本のヌード展」が、京都の商業施設「ラク四条烏丸」 の10周年記念イベントに抜擢され、 巡回展示を開催中です。

「本のヌード=表紙」に着目したユニークな展覧会で、私の選んだ一冊も、引き続き展示いただいてます。お近くの方はぜひお立ち寄りください。

laque.jp

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本のヌード展 in 千年の都

 

本の「ジャケット」と呼ばれるカバー。それをはずすとあらわれるのが、「本のヌード」=表紙です。
カバーと表紙のデザインのギャップに、
じつは作り手の想いや工夫がぎっしり詰まっていることをご存じで しょうか?
昨秋、奈良県立図書情報館で開催され話題を呼んだ本の展示が、 千年の都・京都に初上陸!!
厳選した美しき「本のヌード」を一挙公開いたします。


展示詳細:
・カバーをめくると美しい本10選
・京都ゆかりの本好きが選んだ10冊
・作家と本づくりコーナー(あの温泉街と奇跡のコラボ!?)ほか

 

2020年11月6日(金)~11月23日(月)10:30~ 20:30
ラク四条烏丸 3F・特設コーナー
アクセス:
〒600-8009 京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町101
京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅
阪急京都線「烏丸」駅・22番・24番出口直結
http://laque.jp/2020_10th