<発売中>
「週刊SPA!」11月10日号に、村田あやこ著『たのしい路上園芸観察』(グラフィック社)の書評を書きました。
<web>
「CINRA.JOB」のインタビュー連載「その仕事、やめる?やめない?」、最新回がアップされました。
今回お話を伺ったのは、ライター・書評家の豊崎由美さんです。
大先輩である豊崎さんに、書いて書いて書きまくってきたライター人生(30年以上!)を振り返っていただきました。
原稿千本ノック状態だった編プロ下積み時代、雑誌文化華やかなりし80年代、やっている仕事が「やりたいこと」になっていった充実の40代以降のエピソードをはじめ、これからライターとしてやっていきたいと考えている人たちに向けてのアドバイスなど(あるいはフリーランスで、という方も必読!)、盛りだくさんの内容です。
私も超勉強になりました。
ぜひご一読ください。
あ、せっかくなので、今から8年くらい前(懐かしい…)に「ソフトバンク+IT」でやった豊崎さんのインタビュー記事のリンクも貼っておきます。
手前味噌ですが、これも読み返したらすごく良い内容でしたので、あわせてぜひ。
<web>
2020年3月、コロナのせいで会期途中で中止となった「世田谷クロニクル1936-83」(於:生活工房 in キャロットタワー)。昭和の世田谷を映した84巻の8ミリフィルム(記録)と12人のフィルム提供者の語り(記憶)を手がかりに、今を生きる私たちの“現在地”を照らし出すことを試みたこの企画展を回顧するページが公開となりました。
私は、この中で「『記録』というトリガー、『記憶』という謎」という文章を寄稿してます。
元々は、同施設発行の季刊誌『季刊生活』に掲載されたものですが、こちらにも転載されることになりました。紙版もすごく素敵なデザインで最高でしたが、webでは動画(展示されていた8ミリフィルム)のリンクもあり、より展覧会の模様が伝わるような作りになっています。他にも、関係者の対談やイベントゲストの寄稿文など、充実の内容です。展覧会をご覧になられた方も、中止で見られなかった方も、ぜひご一読ください。
<発売中>
『NHK短歌』11月号に、穂村弘さんの対談連載「穂村 弘、対して談じる。」(聞き手・構成を担当)、女子プロレスラー・ハイパーミサヲさんのゲスト回、第2回が掲載されています。
短歌とプロレス、一見するとかなり距離があるように見える2つの関係を、心身の「痛み」というキーワードを軸に読み解いていきます。まとめた自分が言うのもナンですが、めちゃいい内容になったと思います。ぜひに。
<最近の仕事>
『文學界』11月号・総力特集「JAZZ×文学」で、奥泉光さんと平野啓一郎さんの対談「小説家はマイルスに学べ?」の聞き手・構成を担当しました。
お2人のジャズ体験〜文学観に影響を与えたミュージシャンまで、18ページに渡ってたっぷり語っていただきました。それぞれに選んでいただいた「極私的名盤5枚」もあり。なお、発売2日で重版になったそう。おめでとうございます!
『NHK短歌』10月号、コロナで休載となっていた穂村弘さんの対談連載「穂村 弘、対して談じる。」(聞き手・構成を担当)無事復活しました。今号から3回に渡ってご登場いただくゲストは、女子プロレスラーのハイパーミサヲさん。
かつて「冬野きりん」の名前で、穂村さんの『ダ・ヴィンチ』での連載「短歌ください」に歌を投稿されていたミサヲさんに、短歌とプロレスの関係を「痛み」というキーワドを軸に伺っています。写真も最高なので、ぜひ手にとってみてください。
構成を担当している精神科医の春日武彦先生と、歌人の穂村弘さんによる「死」をめぐる対談連載「俺たちはどう死ぬのか?」(イラスト:ニコ・ニコルソンさん)、現在、第8回まで更新されています。
以下のリンクは最新回。
「telling,」のネトフリレビューページ「熱烈鑑賞Netflix」に、『ジェフリー・エプスタイン 権力と背徳の億万長者』のレビューを書きました。
アメリカの実在の大富豪ジェフリー・エプスタインが長年に渡って繰り返してきた少女たちへの性的虐待の実態が暴かれるドキュメンタリー。胸糞悪い内容ですが、女性たちの共闘が「どうにもならない」と思われていた事態を次第に動かしていく様は感動的です。
同じく「熱烈鑑賞Netflix」に、動物ドキュメンタリー(?)『知られざる小動物の世界』のレビューを書きました。
いろいろツッコミも入れてますが、可愛くてドキドキさせられて、超楽しめる良作です。個人的にはネズミとフクロウ推しです。
<発売!>
4月くらいから作っていた日記アンソロジー『コロナ禍日記』(タバブックス)が発売になりました。
コロナ禍日記
四六判・並製・448ページ
定価 2,000円+税
発行 タバブックス
ISBN978-4-907053-45-1
2020年8月13日発売
装丁 内川たくや
編集 辻本力
2020年春、新型コロナウイルスの流行により激変した私たちの日常。感染者・死亡者は日に日に増加し、経済活動は停滞、コミュニケーションも制限された。誰もが未知の状況のなか、人々はどんな生活を送り、何を思ったのか? 作家、漫画家、ミュージシャン、店舗経営者......日本および世界各地で暮らす17人が、コロナ禍数ヶ月の日々を記録した日記アンソロジー。
生活と想像力をめぐる“ある種の”ライフスタイル・マガジン『生活考察』から新たに生まれる書籍レーベル「生活考察叢書」第1弾。
執筆者:
植本一子(写真家)
円城塔(小説家)
王谷晶(小説家)
大和田俊之(音楽評論家/米・ボストン)
香山哲(漫画家/独・ベルリン)
木下美絵(出版エージェント/韓国・京畿道)
楠本 まき(漫画家/英・ロンドン)
栗原裕一郎(評論家)
田中誠一(映画館経営/出町座)
谷崎由依(小説家)
辻本力(ライター、編集者)
中岡祐介(出版社・書店経営/三輪舎、本屋・生活綴方)
ニコ・ニコルソン(漫画家)
西村彩(カフェ・ライブハウス経営/RR-coffee tea beer books、LIVEHOUSE FEVER)
速水健朗(ライター)
福永信(小説家)
マヒトゥ・ザ・ピーポー(ミュージシャン/GEZAN)
<読者の皆様へ>
本書には、「当たり前」の日々が次第に変容していく中で生まれる、戸惑い、悲しみ、怒りといったさまざまな感情が生々しく記録されています。業界によって異なる対コロナの活動や新しい働き方の模索は、緊急事態宣言解除後も事態が終息しない今、「これから」を考える上で示唆に富んだ視点がたくさん内包されていると思います。また、アメリカ、イギリス、韓国、ドイツでのコロナ対策やロックダウン下の日常、あるいは差別の問題など、日本に先駆けて深刻な状況に陥った海外の様子を知ることができるのも特徴です。渦中にある現在だけでなく、後年「こんな時代があった」ということを知る上でも貴重な資料ともなり得る、充実した内容となりました。ぜひお手に取っていただけたら幸いです。
また本書は、生活と想像力をめぐる“ある種の“ライフスタイル・マガジン『生活考察』から新たに生まれた書籍レーベル「生活考察叢書」第1弾として刊行されます。この日記本を読んで、雑誌の方にも興味を持っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
<『コロナ禍日記』先行公開日記>
8月13日の刊行に先駆けて、収録日記の一部を順次公開していました(気になった方は、試し読み的にご覧ください)。
https://note.com/tababooks/m/me67d21c4ed85