『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

果実酒解禁

世の皆はボジョレー・ヌーヴォーの解禁を待ち焦がれていることだろうが、うちでは、2ヶ月ほど前に漬けた果実酒の解禁が待たれていた。
そして、それは本日なり。
リンゴ、グレープフルーツ、イチジクと3種漬けたのだが、リンゴはやはりまっとうに旨い。
イチジクは、味が甘さの後からかすかにやってくるという、ちょっと繊細な感じ。
もう少し熟成させても良さそうだ。
グレープフルーツが、想像していた以上に爽やかで旨かった。
この段階で実を外すのだが、捨てるのももったいないので、とりあえず小さく切って食べてみる・・・アルコールの味しかしない。
きちんと酒に味が染み出ている証拠だろうか、実はあまり旨くない。
ただし、グレープフルーツは違った。
これはイケる。
なにより、弾力が健在だったことに驚く。
こいつは蜂蜜に漬けたりしても良さそうだ、と、捨てずに保存。


実を外した壜には、わかっちゃいたけど、僅かばかりの酒しか残らない。
この程度じゃ一月ももたないに違いない。
早急に次のものを漬けなければなるまい。


生きるのが辛い人は果実酒を漬けるといい。
この果実が漬かるまでは・・・という目標というか、飲むまでは死ねない、そんな気も起こりえる。
で、それを飲んだら、もっと熟成したらどんな味に・・・となる。
その間にまた違うのを漬けておけば・・・。
そんなことをふと思った。