『生活考察』編集日記

辻本力。ライター・編集者。『生活考察』編集人。お仕事の依頼は chikarat79@gmail.com まで。

青唐辛子の醤油漬

ようやく青唐辛子が安価で買える季節になった。
多量に使用するため、一袋200円なんて値段ではとてもとても。
というわけで、青唐辛子をかき集めるべく、野菜の即売所に出向く。
しかし、売り場に先客が一人(品の良いおばさん)。
しかもあろうことか、狙うブツは同じく「カライ」とマジックが入った青唐辛子のようだ。
ただまあ取り合いに殺気立つような代物でもないので、普通に私も物色に加わる。
青唐辛子が置いてあるスペースには、似たようなサイズや色のものがあわせて置いてある。
ししとう、オクラ、ピーマンなどである。
そして、青唐辛子には前述のように「カライ」という表記以外に、「アマイ」と無記入のものとがある。
よって、片っ端から籠に入れていくわけにはいかない、選ばなければいけないのだ。
行ったのがチト遅い時間だったため、どうやら残りはそれほど沢山なさそうである。
で、先ほどの先客が何故「カライ」青唐辛子を欲しがっていたのがわかったかというと、まあ見ていてわかったというのもあるが、向こうも私の目当てがなんとなくわかったようで、声をかけてきたのである。
本屋で、男女の手が同時に同じ本に伸び、ハッとする、そんな話ではない。
結局その場では、お互い青唐辛子を何に使うのかを訊き合い、またそれを聞いて「あ、それ美味しそうですね」みたいな会話になった。
ひとまずお互い必要な分は確保でき、一安心。


で、それを何に使うのかといえば、青唐辛子の醤油漬をつくるのである。
つくり方はいたって簡単。
にんにくのスライスと青唐辛子をごま油でさっと炒め、密封壜で醤油に漬け込む、のみ(炒める際、青唐辛子にフォークか何かで数箇所、小さな穴を空けておく。破裂防止と、よく漬からせるため)。
数ヶ月漬ければまろやかになるが、辛いもの好きであれば、そこまで時間をおかなくても大丈夫。
カレーの付合せに最高である。
のみならず、その醤油は炒め物をはじめ、料理に使える(カレーの隠し味にもよし)。
これは、行きつけのカレー屋さんに教わって、昨年夏からつくり始めた。
昨年の経験上、けっこう早々になくなってしまうのが目に見えているので、今年は3壜分ほどつくった(冷凍できるとのこと)。
出来上がりやいかに。